畳が色褪せてしまった!元の色に戻す方法を紹介

公開日:2024/09/15  

?

畳は、時間の経過とともに色褪せ、変色してしまいます。しかし、色褪せた畳をもとに戻す方法や、畳の変色を防ぐ方法があることをご存じですか?本記事では、畳の色褪せに関する悩みや疑問を解決するために役立つ情報を提供します。この記事を参考に、きれいな畳を保っていただけると幸いです。

色褪せた畳をもとの色に戻す方法

畳はその使用を重ねるごとに、日光の紫外線や蛍光灯の光の影響で、徐々にその爽やかな緑色が黄色く変色していきます。

これは畳の自然な経年変化であり、避けがたい現象です。しかし、この変色が進むと、畳の美観が損なわれることに加え、部屋全体の印象も古びた感じになってしまう場合があります。

そんな畳の日焼けに対して、必ずしも高額な費用をかけて畳を交換する必要はありません。実は、手軽に試せる修復方法が存在するのです。

お酢を使った修復方法

お酢を使った修復方法は、自宅にあるもので簡単に試せます。

この方法は、とくに畳の使用期間がそれほど長くない場合に効果を発揮しますが、長年使用された畳には効果が見られない場合もあります。手順は以下の通りです。

・畳の全体的な汚れを落とす:まず、畳に使用できる洗剤で畳の表面の汚れを落とします。市販の畳用クリーナーを使用すると良いでしょう。畳の汚れは主に皮脂汚れが多いため、それに効果的な洗剤の選択が重要です。

・お湯とお酢の混合液を作る:お湯2:お酢1の割合で混ぜ、スプレーボトルに入れます。
混合液を畳に吹きかける:作成したお湯とお酢の混合液を、日焼けした畳の部分に吹きかけます。

・水分を拭き取る:乾いた布で吹きかけた部分の水分をしっかりと拭き取ります。

・乾燥させる:最後に畳をしっかりと乾燥させます。自然乾燥を推奨します。畳の汚れがとくにひどい場合は、塩を畳に刷り込み、歯ブラシで塩ごと汚れをかき出す方法も有効です。この際、塩が畳に残らないように、最後は乾拭きで仕上げることが大切です。

畳ワックスを活用する方法

お酢を使用する方法に不安がある場合や、特有のにおいが気になる場合には、畳ワックスの使用がおすすめです。

畳ワックスは、畳の色を元に近づけることを目的とした商品で、染料系と樹脂塗料系の2タイプがあります。どちらも完全に新品の畳のような自然な色味を再現するのは難しいですが、見た目を一時的に改善することは可能です。使用方法は以下の通りです。

・畳の汚れを落とす:畳に使用できる洗剤で全体の汚れを落とします。

・水拭きで畳を湿らせる:畳を軽く湿らせておきます。これにより、ワックスが畳に均一になじみやすくなります。

・畳ワックスを塗る:スポンジを使用して、畳ワックスをまんべんなく塗ります。

・乾燥させる:ワックスを塗った後は、しっかりと乾燥させます。乾燥後は、においが気にならないタイプの製品もあります。

畳の日焼けによる変色は、これらの方法である程度の改善が見込めます。しかし、畳の特有の風合いを楽しみたい場合や、変色が進んでいる場合には、畳の裏返しや交換などの本格的なメンテナンスを検討することをおすすめします。

これらの方法を適切に選択し、畳の美しさを長く保つことが大切です。

紫外線カットで色褪せを防ごう

畳の日焼けを防ぐためには、紫外線カットが非常に有効な手段です。

紫外線は畳の変色の主な原因であり、畳に含まれるい草の成分が紫外線に反応して黄色く変色してしまいます。このため、畳を長持ちさせるには、紫外線による影響を最小限に抑えることが重要です。

紫外線から畳を守る方法として、UVカット機能を持つカーテンの使用や、窓ガラスにUVカットフィルムを貼るなどの対策が効果的です。これらの方法は、室内に入る紫外線の量を減らし、畳の日焼けを防ぐのに役立ちます。

しかし、これらの対策を施しても紫外線を完全に遮断できず、時間の経過とともに畳は徐々にその色を変えていきます。また、畳をラグマットなどで覆うことも日焼け防止の一つの方法として考えられますが、畳の通気性を損ねることになりかねないため、この方法は推奨されません。

畳はその通気性によって湿度調整などの役割も果たしており、その機能を保つためにも、直接的な覆いを避け、紫外線対策を中心に考えることが望ましいです。

色褪せがひどい場合は張替えも選択肢になる

畳の日焼けは、時間が経つにつれて避けられない現象です。

お酢や畳ワックスを使った色のカバーや、UVカットアイテムで日焼けを遅らせる方法もありますが、これらは一時的な対策に過ぎません。畳がひどく日焼けしてしまった場合や、対処法での改善が見られないときは、畳の張り替えを検討するのが最善策です。

畳の張り替えには、新調、表替え、裏返しの3つの方法があります。これらの方法は畳の状態や要望に応じて選択できます。

新調

新調は、畳床ごと新しいものに交換する方法です。

畳床に凹みが生じたり、ダニなどの害虫が発生している場合に適しています。畳床を10年以上使用している場合は、新調を検討するのが良いでしょう。新調することで、畳の踏み心地が改善され、新しい畳特有の香りを楽しめます。

ただし、費用面では他の方法と比べて高額になるため、予算を考慮する必要があります。

表替え

表替えは、畳表のみを新しいものに交換し、畳床はそのまま利用する方法です。

畳床に目立つ劣化がない場合に適しており、自然な見た目と香りを取り戻せます。畳の表替えは、使用開始から約6年が目安ですが、畳の状態によっては早めの対応が必要になる場合もあります。

裏返し

使用開始から3〜5年程度の畳であれば、裏返しによって新品同様の見た目を取り戻すことが可能です。

裏返しは、畳表を裏返して再利用する方法で、畳表の両面を有効に活用できます。

まとめ

色褪せた畳を元の色に戻す方法や、日焼けを防ぐ対策について紹介しました。畳の色褪せは時間の経過で避けられないものですが、お酢や畳ワックスを使った手軽な修復方法で色をもとに戻せる可能性があります。また、UVカット対策を取ることで日焼けの進行が遅くなり、改善が見込めます。しかし、日焼けが進んでしまった場合には、張替えを検討することも大切です。畳を長持ちさせるために、適切な対策をとりましょう。

おすすめ関連記事

サイト内検索

【NEW】新着情報

畳は、時間の経過とともに色褪せ、変色してしまいます。しかし、色褪せた畳をもとに戻す方法や、畳の変色を防ぐ方法があることをご存じですか?本記事では、畳の色褪せに関する悩みや疑問を解決するために
続きを読む
畳の清掃は、洋室のフローリングやタイルとは違った清掃方法が必要になります。しかし、清掃のステップときれいにするコツをおさえれば、掃除は簡単に行えます。また、NGな方法も紹介するので、畳の清掃
続きを読む
床のカビや劣化を防ぐためにも、定期的な畳の交換が大切です。 一般的に、畳の張替えは10〜15年程度が推奨されます。裏返しでは2〜5年、表替えは5年程度など使用頻度や畳の状態によっても張替え期
続きを読む