畳の張替え時期・タイミングはいつ?目安やおすすめの季節を解説

公開日:2023/08/15  


日本の伝統的な造りである畳張りの和室。ライフスタイルが洋風となっても、畳の部屋があると落ち着く、横になりたいという方も多いのではないでしょうか。畳は植物で出来ているため、年数が経つと日焼けし、使用頻度の高い場所は擦り切れてきます。今回は、畳の張替え時期とおすすめの季節を解説します。

畳の張替え時期・タイミングの目安

畳の張替えは、新しく入れた時期から15~20年が目安です。畳はフローリングと違って外せるようになっています。そのため独特の使い方をします。新しく入れてから5~7年たった頃には、一度「裏返し」という技が使えます。これによって日焼けや擦り切れのない裏面が表となり、また使えるようになります。7~10年経ったものは「表替え」と言って、表面のい草の部分を張り替えます。15年以上経ってしまったものは、畳の土台ごと新しいものに替える必要があります。

ただしこれは、畳表と呼ばれる表面のい草部分がしっかりと付けられている場合です。い草の目がきっちりと編み込まれず薄い場合には、裏面まで日焼けしやすく、全体が傷みやすくなっています。太いい草がみっちりと編まれていると、日焼けしにくい上に横にずれにくいので擦り切れにくくなります。畳表が薄いものほど頻繁に交換する必要があります。

上記より2年前倒しくらいで畳替えを行い、緑の状態を保つようにしましょう。畳屋さんの材料や技術力、部屋の使用頻度によってモチは変わります。畳の見た目や踏み心地、傷みが気になったら、まずは可能であれば傷つけないように畳を慎重に持ち上げてみて裏面が新しいかどうかを確かめましょう。裏がきれいであれば裏返し、裏面も使用済みであれば表替えもしくは新畳への入れ替えとなります。表替えか新畳かの判断は難しいため、畳屋さんに相談してみましょう。

畳の張替えにおすすめの季節

畳の張替えは、基本的には年中いつ行っても構いません。ただし、雨の日や湿度の高い日が続く梅雨時期は畳が傷みやすくなるため避けます。畳の素材別に見るとよい状態の時期というものもあります。

和紙、樹脂製表、化学表

畳の表面を覆う畳表の素材は、い草以外にも和紙表や樹脂製のものなどがあります。こちらは季節によって品質が変わらないため、梅雨を除いた通年で畳替えが可能です。一方、い草の場合は農作物のため、おすすめの季節があります。

中国産のい草を用いた畳替え

中国産の畳表を用いる場合、畳替えは秋から冬がおすすめです。中国産のい草は、国産のものの収穫よりも早く5~6月にかけて収穫が行われます。い草は収穫後に高温乾燥して畳表として織られます。できた新畳は秋以降に畳屋さんに届くため、この時期の畳はきれいなものが店に並んでいるのです。その直前、5~6月は一年前の古いものです。日焼けやカビが発生しないよう管理はされていますが、気になる方は5~6月は避けましょう。

国産のい草を用いた畳替え

国産の畳表を用いる場合は、畳替えは春頃がおすすめです。国産のい草は、6~7月に収穫されます。国産では収穫後に泥染めという工程があり、光沢や香りが上質になります。泥染めをした後にゆっくりと低温で乾燥することで、畳独特の香りとなります。乾燥後は選別され、畳表として織られてから出荷されるのは晩秋~初冬となります。しかしすぐに店頭に並ぶわけではありません。この状態では湿気や日焼けに弱いため、さらに半年ほど熟成させるのです。つまり4~5月の春頃が国産の畳替えでおすすめ時期となります。

畳の張替えにかかる費用と日数

畳の張替えは、作業内容にもよりますが概ね1日で完了します。裏返しにするだけであれば自分で出来そうですが、畳を持ち上げるには専用の道具が必要です。ドライバーなどで少し持ち上げるくらいなら出来ますが、部屋全部の畳を裏返しにするには畳を傷つけずに持ち上げるのは困難です。張替えも、知識や道具がなければ美しく丈夫に畳表を張ることはできません。畳の張替えはどの段階でも畳屋さんや業者に見積もりから依頼しましょう。

裏返しの場合

裏返しの場合は一番手間がかからないため1畳あたり4,000円程度で工期もほとんどの場合は1日で済みます。

表替えの場合

表替えは畳の表面をくるんでいる畳表と、周りをくるむ畳縁の部分を新しく張り替える方法です。土台である畳床は変わらないため、弾力や畳床自体の傷みは変わりません。畳表や畳縁の素材は品質に幅があり、選ぶ畳表により1畳につき5,000~20,000円程度かかります。畳を一度業者が持帰ることが多いですが、作業場が遠くない限りほとんどの場合は1日で終わります。作業中は畳がない状態になります。

新畳を入れる場合

まったく新しい畳を入れる場合、畳表や畳縁の素材により1畳あたり10,000~35,000円、高級素材ではそれ以上かかります。新しい畳を作る前には、いったん業者が今の畳を採寸、完成後に入れ替えを行います。2~10日ほどかかります。

まとめ

この記事では、畳の張替えをするタイミングとおすすめの季節について解説しました。畳の張替えには種類ごとに目安があり、「3~7年経ったら裏返し」「5~10年経ったら表替え」「15年以上経ったら新畳に入れ替え」となります。畳に使われている素材や作り方、部屋の日当たりや使用頻度によっても差が出ます。畳は長年使えるがゆえに、前回いつ、どの方法で替えたのか分からないという場合もあります。その場合は畳屋さんに現状を見てもらってもいいでしょう。畳は断熱性や調質性にすぐれ、消臭や空気清浄、香りによるリラックス効果まである日本特有の文化。美しい緑とい草の香りを楽しむため、メンテナンスして長く愛される畳を育てていきましょう。

おすすめ関連記事

サイト内検索

【NEW】新着情報

床のカビや劣化を防ぐためにも、定期的な畳の交換が大切です。 一般的に、畳の張替えは10〜15年程度が推奨されます。裏返しでは2〜5年、表替えは5年程度など使用頻度や畳の状態によっても張替え期
続きを読む
「傷んでいる畳を修復したい」「畳を張り替えたいけどどこに頼めばいいかわからない」このような悩みを抱えている方も少なくないでしょう。いい状態で畳をキープするためには、定期的な畳のお手入れが必要
続きを読む
日本の床文化を彩る畳の歴史は奈良時代にまで遡り、貴族の贅沢品から始まりました。鎌倉時代から江戸時代にかけて進化し、畳は一般家庭にも普及しました。しかし、現代では畳の使い方が変わりつつあります
続きを読む