畳の張り替えにベストな時期はいつ?おすすめの季節やタイミングを解説

公開日:2023/04/15  

畳は、長年使われることで劣化します。「そろそろ畳替えをしたほうがいいのかな?」と悩まれている方も多いのではないでしょうか。畳の張り替えには、適切なタイミングがあります。この記事では、畳の張り替えについて、適正な時期やおすすめの季節、張り替えにかかる時間や費用について解説しましょう。

畳を張替える時期の目安

畳の張り替え方法には「裏返し」「表替え」「新畳」の3種類があります。ここでは、それぞれの張り替え方法の違いや張り替え時期の目安について紹介しましょう。

裏返しをする時期の目安

裏返しとは、畳を裏返して張り替える方法です。畳は、表面と裏面の両方が使用できるようにつくられています。裏返しをすることで、畳の両面を有効活用できるので、耐用年数を伸ばせるのです。裏返しの目安は、一般的に3~5年程度とされています。畳表が日の光に焼けて色褪せてきたタイミングで裏返しを行うのがおすすめです。

表替えをする時期の目安

表替えとは、畳床(たたみどこ)だけを残して、畳表と畳縁(たたみべり)を新調する方法です。畳床とは、畳の芯に該当するところで普段は目には触れない部分を指します。

畳表とは、畳の表面のことで、直接体に触れるい草の部分です。また、畳縁とは畳の角に付いている布で、畳表に張られているい草を補強する素材のこと。表替えでは、畳表と畳縁の目に見える部分だけを張り替えることで、畳を新品のような状態にできます。

なお、表替えの目安は、裏返しをしてから5年程度です。畳は長年使っていると、い草が衣服に付着してくる状態になってくるので、そのタイミングで表替えをするとよいでしょう。

新畳(しんじょう)をする時期の目安

新畳とは、畳床や畳表、畳縁すべてを張り替えることをいいます。つまり、畳一式をとりかえるのです。新畳の目安は、畳を使いはじめてから10年~20年程度を考えておくとよいでしょう。

交換時期に開きがあるのは、住環境によって畳の劣化スピードが異なるからです。たとえば、畳がある部屋に大きな窓を設けていると、その分畳に日の光が当たりやすく、畳の劣化を早めてしまいます。畳の弾力がなくなってしまっている場合や畳にへこみができているときは、新畳するようにしましょう。

畳の張替えにおすすめの季節

畳の張り替えにおすすめの季節は、4月、5月、9月~11月です。また、秋から冬にかけても畳の張り替えを検討してもよいでしょう。4~5、9月~11月は、比較的、気候が安定しているので畳が傷みづらく、張り替え作業がしやすい季節です。また、秋から冬にかけては、空気が乾燥しており、畳にカビが生えづらいことから、おすすめの張り替え時期といえます。

一方、梅雨など湿度が多い時期に畳の張り替えをすることは、避けるようにしましょう。湿気が多い時期は、畳にカビが生えやすいからです。また、ジメジメとした気候だと畳替えの作業自体、職人さんに嫌がられてしまうこともあります。

なお、親戚の集まりがあるなど、畳の張り替えに適さない時期に張り替えを検討することもあるでしょう。その場合は、まず畳業者に畳の状態を見てもらい、張り替えをしても問題ないか相談してみてください。

畳の張替えにかかる費用や時間

畳の張り替えにかかる費用や時間は、張り替え方法によって異なります。また、張り替える畳の広さや使う畳の種類によっても変わるので、事前に畳業者に確認しておくとよいでしょう。ここでは、張り替え方法によっての費用や時間について紹介します。

裏返しをする時の費用と時間

畳の裏返しにかかる費用は、一般的に1畳あたり3,500円~6,000円程度です。また、裏返しにかかる時間は即日~長くとも2日程度とされています。

表替えをする時の費用と時間

畳の表替えにかかる費用は、1畳あたり4,000円~9,000円程度が料金相場です。裏返しと同様、表替えにかかる時間は即日~2日程度をみておくとよいでしょう。

新畳をする時の費用と時間

畳の新畳にかかる費用は、1畳あたり7,000円~20,000円程度かかると考えておくとよいでしょう。費用に開きがあるのは、新畳する畳の種類によって、値段が変わるからです。

なお、値段が安すぎる畳は、すぐに劣化してしまい、張り替え期間のスパンが短くなってしまうというリスクがあるので、注意しましょう。また、新畳にかかる時間は、最大3日程度と考えておくとよいでしょう。

まとめ

以上、畳の張り替えについて、適正な時期やおすすめの季節、張り替えにかかる時間や費用を解説しました。畳の張り替え方法には「裏返し」「表替え」「新畳」の3つがあります。

張り替え方法によって、張り替え時期やおすすめ季節、時間、費用は異なるものです。畳の状態や畳を張り替える部屋に合わせて、正しい張り替え方法を選ぶようにしましょう。

自分では、畳の状態が判断できないという方は、一度、専門業者に畳をみてもらうことをおすすめします。

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