新築住宅に和室は必要?畳空間をつくるメリットとは?
家を建てる際に検討するポイントとして多いのが「和室をつくるか」というものです。和室は住宅に楽しみや美観をもたらす一方で、手入れの必要性といった懸念点も存在します。そこで本記事では、新築住宅に和室を設けるメリット・デメリットをまとめて紹介します。本記事を参考に、理想の畳空間づくりを検討してください。
もくじ
新築住宅に和室をつくるメリット
新築住宅で和室を作るメリットは、伝統的な和室特有の機能性と多用途性にあります。
畳による様々な効果を得られる
まず、畳のい草には湿度調整や空気清浄の効果があり、高温多湿な日本の気候に適しています。また、い草の香りはリラックス効果をもたらし、家族の癒しの空間としても理想的です。さらに、畳は保温・断熱効果を持ち、夏は涼しく冬は暖かい快適な居場所となります。
その弾力性は、家事スペースとして洗濯物を畳んだりアイロンをかけたりする際にも便利です。また、畳は滑りにくく、子どもが転んでも衝撃を吸収するため、小さな子どもの遊び場やおむつ替えスペースにも向いています。
来客の宿泊部屋・仏間として適している
和室は、来客用の客間や宿泊用の寝室としても活用できます。畳の弾力性や保温性により、布団を直接敷くだけで快適な空間を提供できます。将来的に親世代との同居を考える場合にも和室はソファが不要で、畳の上で快適に過ごせるため、落ち着く空間を提供可能です。
仏間としても和室は適しており、仏壇を置くスペースや日本の伝統文化を子どもに伝える場としても役立ちます。また、茶道や華道といった和の芸術を嗜む趣味の場としても和室は最適です。
新築住宅に和室をつくるデメリット
和室を作る際には、メリットだけでなくデメリットについても考慮する必要があります。
メンテナンス費用がかかる
まず、和室の維持にはメンテナンス費用がかかります。畳は定期的に張り替える必要があり、一枚あたり約8,000〜2万円の費用が発生します。
また、障子やふすま、塗り壁も手入れが必要で、時間とコストがかかるでしょう。とくにあまり使用しない和室がある場合「使わないのに維持費がかかる」と後悔するケースも少なくありません。
重たい家具の設置に適していない
さらに、和室は重い家具の設置に適していません。畳はやわらかいため、テーブルやベッドなどの重い家具を置くと跡が残ってしまいます。
たとえば、子どもの遊び場として使っていた和室を成長後の子ども部屋として利用しようとすると、家具配置の制約が出てきます。これにより、和室が十分に活用されず、空間の使い勝手が悪くなる可能性もあります。
間取りに制約が生じる場合がある
また、和室を設けると間取りに制約が生じることがあります。たとえば、和室を作るスペースを確保するためにリビングの広さが削られてしまう場合や、家全体のレイアウトに影響が出ることがあります。
こうした制限は、家族全員が和室を必要としているかどうかを明確にしたうえで、計画を進めることが重要です。
和室・畳空間づくりを成功させるためのポイント
和室作りで失敗しないためには、用途やデザイン、メンテナンス性を考慮した計画が重要です。
現代的なアクセントを取り入れる
まず、現代的なデザインを採り入れることでおしゃれな空間に仕上げられます。たとえば、ふすまにアクセントカラーを加えたり、砂壁ではなく白い壁にすることでモダンなリビングにも調和します。
また、半畳サイズの縁なし畳やグレーの畳などのカラーバリエーション豊富な琉球畳を使用することで、洗練された印象を演出できます。掘りごたつや明かり取りの窓を設けるのも効果的な工夫です。
空間に変化をつけるアイデアを取り入れる
さらに、小上がりの畳スペースを取り入れることで、空間に変化をつけるアイデアも人気です。段差を利用して収納スペースを確保したり、腰掛けやソファ感覚で活用するなど、多用途に使える利点があります。
ただし、段差があると掃除ロボットが使用しにくい、またバリアフリーに対応しにくいといったデメリットもあるため注意が必要です。
和室の広さは用途に応じて考慮する
和室の広さについては、用途に応じた計画が重要です。たとえば、子どもの遊び場や家事スペースとしては4.5〜5畳程度で十分ですが、客間や将来的な同居を視野に入れるなら6畳程度を確保するのが望ましいです。
さらに、リビングと和室を仕切る引き戸やスクリーンを設けることで、プライバシーを守りつつ空間を柔軟に使えます。
布団・日用品を収納する押入れを用意する
収納面では、布団や日用品を収納できる押入れを用意するのがおすすめです。天袋や上段のある押入れは、雛飾りや季節物の収納にも適しています。収納スペースを充実させることで、将来的な用途の幅が広がります。
紙製・ポリプロピレン製の畳を用いる
メンテナンスが気になる場合は、紙製やポリプロピレン製の高機能畳を検討するのも一案です。これらの畳は撥水性や耐久性が高く、ダニやカビが発生しにくい仕様になっています。従来の畳の風合いを保ちながらも手入れが簡単なので、忙しい家庭にも適しています。
まとめ
新築住宅に和室を設けることには多くのメリットがあります。畳の湿度調整や空気清浄効果、リラックス効果などが家庭に癒しの空間を提供し、来客用の部屋や仏間としても便利です。しかし、メンテナンス費用や家具の配置制限などのデメリットも考慮する必要があります。成功する和室作りには、現代的なデザインや空間を有効に活用するアイデアが重要です。さらに、高機能な畳を選ぶことで、手入れの手間を減らし、長期間快適に使用できます。