畳の清掃方法を解説!きれいにするコツとは

公開日:2024/08/15  

?

畳の清掃は、洋室のフローリングやタイルとは違った清掃方法が必要になります。しかし、清掃のステップときれいにするコツをおさえれば、掃除は簡単に行えます。また、NGな方法も紹介するので、畳の清掃をする際は注意しましょう。畳をきれいにすることで和室を清潔に、美しく保って快適な生活を送りましょう。

畳の清掃の4ステップ

畳は日本の伝統的な床材であり、適切な手入れをすることで長期間美しさを保てます

畳のお手入れは、日常的なケアと定期的なメンテナンスの両方が重要です。ここでは、畳の基本的な掃除方法を4ステップで紹介します。これらのステップを定期的に行うことで、畳を清潔に保ち、いい状態を長持ちさせられます。

掃除機またはほうきでの清掃

はじめに、表面の小さなゴミやホコリを取り除くことです。

ほうきを使用する場合は、畳の目に沿ってゆっくりと掃き、ゴミやホコリを集めます。掃除機を使用する場合は、ブラシの回転を停止させ、畳を傷つけないように軽く触れる程度で吸い取りましょう。

この過程では、畳の目に沿って動かすことが重要です。そうすることで、畳を傷つけずに効率的に清掃できます。

隙間のゴミを取り除く

畳の縁や隙間には、ホコリや髪の毛などの小さなゴミが溜まりやすいです。

これらの部分はほうきを使ってゴミを掻き出し、その後掃除機で吸い取るか乾いた布で拭き取ります。隙間のゴミを定期的に取り除くことで畳の清潔さを保ち、ダニやカビの発生を防げます。

水拭き

畳は湿気を嫌うため、通常は水拭きを避けるのが基本です。

しかし、湿度が高い時期や月に1回程度は、固く絞った濡れ雑巾で畳の表面をやさしく拭きましょう。この際も、畳の目に沿って拭くことがポイントです。水分は畳にとって大敵ですが、適度に湿らせた雑巾で拭くことで畳の表面の汚れを取り除き、新鮮な見た目を保てます。

乾拭き

水拭きの後は、畳の表面に残った水分をしっかりと拭き取る必要があります。

化学繊維ではなく、柔らかい綿の布を使用して乾拭きを行います。畳の目に沿って丁寧に拭き上げることで、畳を傷つけずに余分な水分を取り除けます。乾拭きは、畳のカビや変色を防ぐためにも重要なステップです。

畳をきれいにするコツ

畳のお手入れは、カーペットやフローリングとは異なり、特有の注意点があります。

とくに畳の織り目、いわゆる畳目に沿って掃除を行うことが重要です。畳目は、い草を束ねて経糸に編み込むことで作られ、畳の美しさとクッション性を高める役割を持っています。この織り目に沿って掃除をすることで、畳を傷めずに隙間のホコリやゴミを効果的に取りけます。

畳の掃除においては、畳1畳につき約1分程度の時間をかけることが推奨されます。なぜかというと、イ草にはスポンジのような無数の穴があり、これらの隙間にはダニやホコリ、その他の目に見えない有害物質が蓄積されやすいからです。

まずはほうきを使って大きなゴミを集め、その後掃除機で1畳あたり1分程度しっかりと吸引することで、これらの有害物質を効率的に除去できます。掃除の仕上げとして、乾いた布での拭き掃除を行うことも忘れてはなりません。

綿製の布が推奨されますが、不織布のモップタイプも使いやすく便利です。さらに、米ぬかを包んだ不織布で畳の表面を軽くなでることにより、米ぬかの油分が畳に浸透し、防水効果と艶出しの効果をもたらします。

このような細やかなケアにより、畳はより長持ちし、常に清潔で美しい状態を保てます。

してはいけない清掃方法を解説

最後に、してはいけない清掃方法を解説します。

畳はデリケートな素材でできているので、注意しましょう。

重曹の使用は避ける

重曹は万能な清掃効果で知られていますが、畳の掃除には向きません。

その理由は、重曹がアルカリ性であるため、畳を黄ばませる原因となり得るからです。畳は自然素材であるイ草でできており、アルカリ性物質によって自然な色味が損なわれ、見た目にも影響を及ぼす可能性があります。

強力な薬剤を使用しない

畳の掃除に強力なカビ取りクリーナーや漂白剤、洗剤の使用は推奨されません。

これらの薬剤は、畳を構成するイ草を傷め、耐久性や美観を損ねる原因になります。とくに、漂白剤や強力な洗剤は、い草の自然な色を変えたり、繊維を弱めたりする場合があります。

畳は湿気や直接的な水濡れにも弱いため、薬剤を使用する際はその影響を十分に考慮する必要があります。

粘着シートのクリーナーの使用を避ける

カーペットやフローリングの掃除に便利な粘着シートタイプのクリーナーも、畳には不向きです。

これらの製品は畳表の毛羽立ちやほつれを引き起こす可能性があり、畳の美観や機能性を損ねることにつながります。畳の表面は比較的デリケートであり、粘着性のある製品によって繊維が引き抜かれることがあるため、使用は控えるべきです。

まとめ

畳の清掃は日常的なケアと定期的なメンテナンスが必要です。清掃の流れは、掃除機やほうきで清掃した後、畳の隙間のごみを取り除きます。また、月に1回程度水拭きをして、その後綿の布でから拭きをしましょう。畳をきれいにするコツも紹介しました。畳目に沿って掃除することがポイントで、ほうきや掃除機でゴミを取り除き、水拭き後はしっかり乾拭きします。注意すべきNGな方法もあります。重曹や強力な薬剤、粘着シートの使用は避け、優しい方法で丁寧に清掃しましょう。畳の美しさと機能性を保つために、適切なお手入れが欠かせません。

おすすめ関連記事

サイト内検索

【NEW】新着情報

畳は、時間の経過とともに色褪せ、変色してしまいます。しかし、色褪せた畳をもとに戻す方法や、畳の変色を防ぐ方法があることをご存じですか?本記事では、畳の色褪せに関する悩みや疑問を解決するために
続きを読む
畳の清掃は、洋室のフローリングやタイルとは違った清掃方法が必要になります。しかし、清掃のステップときれいにするコツをおさえれば、掃除は簡単に行えます。また、NGな方法も紹介するので、畳の清掃
続きを読む
床のカビや劣化を防ぐためにも、定期的な畳の交換が大切です。 一般的に、畳の張替えは10〜15年程度が推奨されます。裏返しでは2〜5年、表替えは5年程度など使用頻度や畳の状態によっても張替え期
続きを読む