畳の張替えは自分でできる?DIYのメリット・デメリットを解説
畳を張替えたいので自分で取り組んでみようと考えている人もいらっしゃるかと思います。障子や襖の張替えとは異なり、非常に繊細な作業になるので、技術力に自信が無い人や経験したことが無い人は避けたほうが良いでしょう。また、材料や道具を揃えるのも大変です。そこで今回は畳の張替えを自分でする際のメリット・デメリットを紹介します。
畳の張替えは自分でできる?
自分で取り組めますが、初めて取り組む人は業者に依頼するほうが良いでしょう。最低でも3日はかかる計算になります。すぐに部屋を使用できないのもデメリットです。
畳の効果とは
イ草の香りが室内に充満するので、リラックス効果が生まれます。また、余分な湿気を吸収するので湿度を適切に管理します。アレルギーや気管支の病気に苦しんでいる人も安心です。
そして、フローリングと比較すると防音効果もあるので、足音が響きません。小さい子どもが走り回っても、足音が気にならないので静かに暮らせます。
そして現在は、ほとんどの家庭でフローリングの上にベッドを設置しているかと思いますが、押し入れから布団を出して畳の上に敷く、起床後は押し入れに布団を収納するなどの動作をおこなうと、日常生活で足腰が鍛えることができるようになります。
裏返し
表面に傷が付いたときに裏返しすることを指します。裏面が綺麗な状態であれば、畳を新しいものに交換する必要がありません。
表替え
こちらは5~10年に一度おこないます。表面のイ草と縁を張替えます。
新畳
15年以上の寿命がありますが、畳に隙間ができたときや、足で踏むと柔らかい感触を感じる場合は交換するタイミングになります。
畳を長持ちさせる方法
畳は湿気を嫌うので、こまめに換気して湿度が高い状態になるのを防ぎましょう。掃除機は畳の目に沿って優しくかけるようにし、傷つけないように気を付けてください。
畳の張り替えは自分でできる
自分で取り組めないわけではありませんが、材料や道具などを揃えるために費用と時間がかかります。特に材料を仕入れるのに苦労するでしょう。
最低でも3日はかかる
1日に畳2枚を張替えられたとしても、6畳の場合では最低でも3日はかかる計算になります。一般の人は業者ほどスピーディーに取り組めないので苦労するでしょう。業者に依頼すると、午前中に畳を受け取りに来て工場で作業します。夕方には納品できるケースがほとんどなので、当日中に仕上がります。
DIYで畳を張替えるメリット
費用が安く済む
あらかじめ道具などが揃っていれば、業者に依頼するよりも費用が安く済むでしょう。ただし、障子や襖の張替えよりも難しいので、技術に自信が無い人にはおすすめできません。
DIYで畳を張替えるデメリット
取り組むのが難しい
障子や襖を張替えるよりも寸法が大切になってくるので、より正確性が求められる作業になります。畳は大きさを間違えると、畳を敷き詰められないので失敗してしまいます。畳の張替えを職業としている人であれば、自分でも取り組めますが、そうではない人が取り組むには難易度が高いといえます。
材料代を仕入れるルート
自分で材料を仕入れられるかどうか分かりません。畳をどのルートで仕入れるのか考えなければいけません。畳表や裁縫で使用する糸も入手困難でしょう。畳の縁であればインターネット通販などで入手できる可能性はありますが、それだけ揃えても張替えはできないので、材料を仕入れるところから苦労します。
道具を揃えるルート
畳の張替えを何度も行うことは無いでしょう。そのために道具を揃えるのはもったいないと考える人が多くいます。また、道具もホームセンターなどで気軽に購入できるわけではありません。たとえば、廃業する業者から運よく道具を調達できたとしても、その情報を一般の人が誰よりも早くキャッチするのは難しいです。
畳を張り替えるのにかかる時間
業者でも畳1枚の張替えに要する時間は、およそ40分といわれています。手先が器用な一般の人でも2時間程度の時間はかかるでしょう。業者より短い時間で作業できる可能性は低いので、膨大な時間を浪費することになります。時間をかけた割には仕上がりが納得できないとなってしまうと、何のために取り組んだのか分からなくなってしまいます。
怪我する可能性がある
畳は軽量ではないので、持ち上げたり縫い付けたりするときに怪我する可能性があります。また、1人で作業するのは難しいので、体力に自信がある人と作業する必要があります。そのような人が身近にいれば問題ありませんが、そうではない場合は取り組むのが難しいでしょう。
まとめ
畳の張替えを業者に依頼すると、当日中に仕上げてくれる場合がほとんどです。そのため、夜間に和室で布団を敷いて眠れるようになります。自分で取り組むと最低でも3日はかかる計算になるので、時間がかかるでしょう。また、怪我する可能性や仕上がりに満足できないケースも考えられるので、実際に自分で取り組んだ経験がある人の話を参考にしてみましょう。